白い巨塔
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学力不問の青田買い競争 私大推薦入学の呆れた実態
2008年10月10日(金)09:15
「一部の大学が推薦・AO(アドミッションズ・オフィス)入試に名を借り、学力不問で多数の学生を受け入れている現状は妥当か」
9月22日に開催された政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎・慶應義塾塾長)で、こんな問題が俎上に載せられた。
現状では、各大学は定員の半数までは推薦入学者の受け入れが認められている。実際に昨年度の私立大学入学者数48万人のうち、推薦入学が20万人、志望者の個性や適性を総合的に評価するAO入試が4万人。私立大学生の半数は、驚いたことに入学試験を受けていないのだ。
しかもこの数字は、私大全体の数字である。問題になった「一部の大学」ではどうなっているのか。「定員割れが深刻な底辺校ともなると、入学意思だけ示せば即合格。やりたい放題だ」と呆れた内実を解説するのは、ある大学関係者。
人気のない大学は、一般入試では受験者すら集められないので、早くから青田買いに走る。一般入試は2月からしか実施できないが、推薦入試は11月から、AO入試に至っては11年中選考可能だ。いまや夏から秋にかけてが入試のピークなのだという。
受験勉強の通過儀礼を経験しない「青田買い学生」は、とかく学力が低い。それゆえ、「英文科の授業で和訳されたシェークスピアを教材に使う」「物理や数学を学んでいないのに入学できる工学部で、大量の中退者が生まれている」などという事態があちこちで生じている。
ある底辺校の学長は正直にこう言う。「うちの法学部は、司法試験に合格させるのではなく、新聞を理解できるようになるのが目標」。
冗談のような現実である。「教育再生」の道のりは果てしなく遠い。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 千野信浩)
私は大きな政府志向の人間だから競争原理主義というわけではないのだが、この教育にはもっと競争原理を導入して、不良大学を淘汰すべきではないかと考えている。なぜかというと、大学には競争原理がうまく機能していないのではないかと考えるからだ。では、なぜうまく機能しないのか?それは、
情報の非対称性*1
少し考えれば分かるが、大学を選択する学生はその多くが未成年であり、情報量は少ない。また、高校の教育課程では、文理選択などがあるが、文系を選択したとしても、経済や経営では数字を扱うのだから、そういった選択はかえって選択の幅を狭めるとともに、質の劣化をもたらすだけだ。
また、企業としては、学歴よりも寧ろ経験の方を重んじている*2し、かつての記事でも書いたが、生涯年収で見た場合、大学へ進学しても小企業では、大卒の方が高卒より低くなってしまうのだ。
このような考えは、恐らく、多くの受験生には無いと思われる。だからこそ、受験生には、むしろ安易な大学進学は手控えて、公務員の勉強や、大企業への就職をを薦めたい。そして、政府には文理選択を廃止して、幅広い知識を学べる(詰め込み教育)中等教育を目標として掲げることを願う。*3
そうすれば、質の高い安価な労働力が市場に供給され、また不良な大学も減るとともに、その高い地位に胡坐をかき、自分より下級の者が反発したら、大人げも無く、しょうもない嫌がらせをするナッパ*4みたいな人間も淘汰されていくはずである。
注釈
*1 内閣府http://www5.cao.go.jp/seikatsu/koukyou/explain/ex06.html
*2 ただし、学歴で大卒以上を求める会社が多いのも事実。私は、こういった実力を見ない慣習は排除されるべきだと考えている。
*3 幅広い知識があれば、応用の範囲が広がったり(そもそも経済学は数学の応用である。)、自分が進路を変えようと考えた時にも、対応しやすい。
また、この幅広い知識の学習には、統計分析や簿記などの応用数学のようなものを入れるべきだと思う。
*4 ドラゴンボールのキャラクター


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