流行・話題

2008年9月 2日 (火)

蟹工船の流行について思うこと

http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/mainichi-2008090100m040/1.htm

<共産党>「蟹工船」ブームで1万人新規入党

 小林多喜二の「蟹工船」ブームに乗る共産党の地方行脚に従来の支持層を超えて関心が集まっている。格差問題に対する取り組みなどが評価され、昨年9月以降の10カ月間で約1万人が新規に入党。次期衆院選をにらんだ幹部の演説会には1カ所平均約1300人が集まる。接点のなかった業界団体や保守系地方議員との対話も行われ、国政の長期低迷脱却への期待がふくらみ始めている。

 8月28日午後、京都市伏見区にある京都府トラック協会事務所。衆院京都1区から立候補予定の穀田恵二国対委員長が初めて訪ねた。協会は杉本守専務理事が出迎え、燃油高騰に苦しむ業界の現状や環境、行政改革で1時間にわたり意見交換した。協会の陳情先は自民、民主両党が中心で、協会員で構成する政治連盟は両党議員のパーティー券を購入してきた。初めて共産党を迎え入れた理由について杉本氏は「弱者への思いやりを感じる」と率直に話した。

 保守系地方議員との接触も増えた。市田忠義書記局長は7月上旬、奈良県吉野郡などの7市町村の首長・議員と会った。下市町の森本晴男議長は「私は与党議員だが、私たちの気持ちを一番代弁してくれるのは共産党だ」と明言した。

 共産党は志位和夫委員長が就任した00年11月時点で衆院20、参院23だった国会での議席が、現在は衆院9、参院7。国会の党首討論にも参加できない低迷状態にある。旧来の支持層の高齢化も顕著で、新たな支持層の獲得が急務だ。同党は次期衆院選で小選挙区候補擁立を140選挙区程度に絞り込み、比例代表に重点を移した。広範な支持獲得を目指した演説会はすでに47都道府県135カ所を数え、参加者も計約17万人に達した。集会の盛況が選挙結果に結びつくかは微妙だが、穀田氏は「何十年も接触がなかった人たちの視野を広げられた意味は大きい」と手応えを語る。【渡辺創】

昨今の格差拡大からか「蟹工船」が売れ、その影響か1万人が共産党へ新規に入党しているという。実際、オリコンの文庫売上をみると50万部に迫る勢いである。*1
ただ、個人的な考えを述べれば、マスコミはこの本を流行らし、この流行をもって政権批判へと繋げようとしている気がする。それは売上推移を見ても、反政府的な論調の朝日新聞が取り上げ*2て以降急激に伸びている点*3からも明らかである。

確かに、幅広く物事に触れる事は良いことであるし、共産党は、自民や民主が取り組まない問題にもコミットしていたりもする。しかし、このような流行に感化されて、そして格差が悪いからといって、安易に共産主義を支持する事には危うさを感じる。そもそも、共産主義で達成されるのは「悪平等」でしかない。それは、かつての中国やソ連を見ても明らかだ。
当然、格差は広がりすぎてはいけない。だが、大企業や資本家を攻撃したところで、経済は良くならない。それどころか投資活動を萎縮させ、格差を解決させるどころか、失業を生み、最も重視すべき生活水準を悪化させてしまうのではないだろうか。
良薬であろうとも、摂り過ぎると毒となる。適量を摂る事を心がけて欲しい。

典拠
*1「9/1付オリコンチャート文庫部門」http://www.oricon.co.jp/rank/obb/w/?cat_id=banner
*2「5/13朝日新聞」http://209.85.175.104/search?q=cache:gUi9yI7u9lYJ:www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200805120295.html+%E8%9F%B9%E5%B7%A5%E8%88%B9%E3%80%80%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp
*3「5/26付オリコンチャート文庫部門(5/12-5/18)」http://www.oricon.co.jp/rank/obb/w/15/
   筆者注:この週で1万282部を売上げ、この週より前までの累計売上6111部を越えている。ただ、数十年前の作品であり、書籍で数千部の売上は非常に好調である。

2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

最近のトラックバック